愛人から離れられる前に。男として考えておきたい責任

カタチは男から誘って始まったとしても、実際に主導権は女性側にあるのが不倫の恋です。それがより顕著になってくるのは、不倫の中期ぐらいです。女性の言動が一歩踏み込んできます。男は自分から誘うということをしなくなってきます。恋愛に対する主導権は、女性が握るようになってきます。男は自分からどんどんこの恋を進めていく勇気は、なくなってきています。けれども相手の女性のことを急に嫌いになれるはずがありません。ですから女性から誘われれば、応じるということになります。女性から誘われなければ自分から誘うということはしません。でもあまりに誘われないようだと、ちょっと物足りなくなってもしよかったら久しぶりにどうなどと、ヨワヨワな誘い文句を繰り出す勇気はかろうじて残っています。
リスクを悟ってしまった男は、どうにもこうにも身動きが取れなくなってしまいます。すでに背負い込んだものをなげうってまで恋に走るという決断を好んでする男は、そう多くはありません。この時の男の心理は、恋愛という感情のジャンルには入らないものになっています。もっと実質的な感情が芽生えてしまってきます。たとえばうちのかみさん怖いよだとか、離婚になったら慰謝料はいくらだとか、子供はかわいいよだから離婚なんてしたくないよだったりします。実に生々しいものです。女の人から攻められれば攻められるほど、守りに入っていきます。男を追い詰めるのはたやすいことですが、男が完全に守りに入った時期こそ女の人も恋の本質を、きちんと見つめる時期になります。男を攻めて修羅場に突入するのも、引いてフェイドアウトに応じるのも女性の意志です。
不倫の多くは男が逃げ腰になり、女が愛想を尽かしてしまいます。修羅場が起こる場合もあれば、いわゆるフェイドアウトになることも多くなっています。いずれにせよこの恋愛は叶うことなく終わります。たいていは終了します。普通の恋愛の代用として位置付けていた部分が少しでもあったなら、それは終わってしまいます。何しろ土台からして違う恋ですから、成功率はとても低いものです。こういう世の中なので、不倫のような関係に陥ることは実際に多くなっています。また悪いことだと決めつけることも、おかしなものです。問題はそのあとになります。
たとえ短期間であっても愛人として好きになった人です。愛想を尽かされてなのか、彼女が男のことをよく考えて、自分から身を引くと考えてなのか知りませんが、愛人から離れられる前に最低でも男としてしなければならないことがあります。それは愛人であった人の生活を守っていくことであり、次の恋愛の希望を持たせてあげることです。それがお金なのか、自分自身の態度なのかそれは男性が考えることです。