卒業式に好きな人の第二ボタンをもらう理由

卒業式のシーズンは人との別れのシーズンでもあります。特に恋愛などに多感な学生時代、卒業式にまつわるドラマチックな経験をしたという方も少なくないでしょう。学生時代は今も昔も、恋愛とは切っても切り離せないものです。中には、好きな男子生徒の第二ボタンをもらった、もしくは自分の第二ボタンを女子生徒にあげた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。女子中高生が、自分の好きな男子生徒から第二ボタンをもらうという習慣は広く定着していますが、その理由は由来は何なのでしょうか。
この習慣は、アンケートによると40代で最も広く浸透しており、10代の方にも今でも定着しています。恋愛をした相手から、卒業式の記念に何か思い出の品を貰いたいというのは自然な発想かもしれませんが、その中でのなぜ、この習慣だけが広く浸透したのでしょうか。実はこの習慣の起源には、いくつかの説があります。第一の説は、戦争に関連している、というものです。学生服は元々、軍服が始まりと言われており、恋愛相手に限らず、大切な人への形見としてボタンを渡していたとされています。その時、第一ボタンを取るとだらしなくなり叱られるが、その下のボタンを取れば敬礼の時に手で隠すことができるためという説があります。現に、昭和30年代の戦争映画で、特攻隊として出撃する主人公が好きな女性に「自分には他に何もあげる物が無い」と言って第二ボタンをあげるシーンがあります。第二の説は、柏原芳恵のヒット曲の歌詞から来たという説です。同氏の代表曲でもある1983年の「春なのに」の中に、この習慣についての描写があります。この習慣は40代を境に若い層に浸透しているため、世代的にも説得力のある説です。
また、学生服のボタンにはそれぞれに意味があるとも言われています。一番上は自分、二番目は一番大切な人、三番目は友人、四番目は家族、五番目はナゾ、といった具合にそれぞれ意味があると言われていますが、これについては由来ははっきりしていません。他にも、普段最もよく触るボタンだから、または心臓に一番近いボタンだから、という説もあります。確かに最も心臓に近い位置にあるボタンで、好きな人のハートを掴み、好きな人の心の側三年間いた存在こそ、第二ボタンなのです。
いずれの説が正しいのかはわかりませんが、この習慣は広い世代に支持され定着してきたことがわかります。しかし、最近では制服のない学校も増えているため、今後はこの習慣を知らない世代も増えてくるかもしれませんね。